光エネルギーを用いる触媒的アルコール還元反応の開発

松原 亮介
(神戸大学大学院 理学研究科 化学専攻 准教授)

2013年11月16日土曜日

やさしい科学技術セミナー終わりました

やさしい科学技術セミナー終わりました。

まずは、お世話になりました中原さん、小倉さん、安田先生、それと研究室のTAの学生さん、どうもありがとうございました。おかげさまで無事に終了と言っていいと思います。

それから来てくださった生徒さん、引率の先生方、本当にお疲れ様でした。

少し振り返ってみますと、
①座学
 最初の方はやっぱり中学生にはつらかったかなあと。原子や分子という話をしました。これを話さないと始まらないのですが、もう少し興味を引くように話を組み立てればよかったかと。反省点です。臭いの分子を渡したあたりから生徒さんの目が少し復活してくれました。

②実験
 何とかほぼ時間内に終了しました。四塩化チタンを水に垂らしてモクモクと煙が出るという実験でまずは生徒さんの心をつかんで、、、とか思っていたのですが、案外煙モクモクがしょぼかったです、、、こじんまりとしていました。
 次のエタンチオールで少し救われました。やはり臭いがギネスブック級ということで、それなりに驚き苦しんでいただきました。困ったときのエタンチオールです。大学の授業なんかでも重宝しています。
 あとのクロマトグラフィーの実験は、物質の分離を学んでいただく実験で、ちょっとまじめなものです。このあたりでは生徒さんもTAとなじんできていたので、笑いも出ながら本当の実験というものを体験していたという印象です。

反省点は多かったですが、全体としてまあよしとさせてください。肩の荷が下りました。

さて、セミナー終了後にちょっとしたハプニングがありました。
エタンチオールはあまりに臭いがきつく、ガス漏れの際の臭いと同一なので大気に多く蒸散させると近隣住民から消防車を呼ばれます、とセミナー中に説明していました。ですので、これを処分する際は、酸化剤と反応させて臭いのない酸化物にしてから廃液として処理しないといけません。
と、TAの学生さんに言おうとしたら、既にそのまま廃液タンクの中に捨てていました、、、、
途端に部屋中がエタンチオールの臭いにまみれ、同じ階の別の研究室の学生さんや先生方が、「どうしたどうした」と集まってきました、、、、今は収まっています。また消防車も(まだ)来ていません。月曜日に廃液タンク一本の処理をしないとなあという状況です。いい経験です。

次は安田さんにバトンタッチです。私もお手伝いに参ります。頑張りましょう。


2013年11月1日金曜日

安田さんと打ち合わせ

いよいよやさしい科学技術セミナーが近づいてまいりました。時がたつのは恐ろしく早いものです。
本日、京大の安田さんがわざわざ神戸大まで来てくださり、双方のセミナーの打ち合わせを行いました。お互いがお互いのTAの一人として担当することになっています。

安田さんにはセミナーの打ち合わせ以外に、ご専門とされている金属精錬のお話をいろいろと聞かせていただきました。
安田さんはとにかく金属をこよなく愛している方です。セミナー用に金属会社からいくつかの金属をいただいたということを、非常にうれしそうにお話しされているのを見て、ほかほかした気分になりました。なんでも、旅行に行かれた時も、その場所で発掘されたという刀剣が展示されているのを見に行き、どんな不純物が入っているのだろうなどと想像されるのが楽しいとおっしゃっていました。私が薬や甘味料などがどういう分子構造をしているのだろうと興味を持つのと似たようなものだろうかと思いましたが、なんかそれ以上の研究に対する熱さを感じました。

セミナーがとても楽しみです。研究に興味を持ってくれる小中学生が一人でも増えるように頑張りたいと思います。

2013年8月7日水曜日

宣伝をちゃんとしました

8月6日に、「教員免許更新講習」というものを担当しました。これは、中高の理科の教員の方々(若い人から年配の人まで)に、私を含めた数名の大学教員が講習をするというものです。教員免許を取得したら終わり、ということではなく、取得したのちも更新制にすることで新しい情報を得る機会を与えモチベーションを保つようにということなのでしょう。
90分の講習の後には、試験をすることが義務付けられており、講習内容に即した試験を私が作成し、解いていただきました。

今回講習を受けられた方は近くの中高の理科の先生方14名でした。

で、言いたいことは、

ちゃっかり、11月16日に開催予定のやさしい科学技術セミナーの宣伝をしておきました、

ということです。何人かの先生でも、ご自分の学校の生徒さんにお話ししていただければいいなあと思います。

2013年7月26日金曜日

やさしい科学技術セミナー

やさしい科学技術セミナーの予定がほぼ決まりました。
http://www.japanprize.jp/seminar.html

まだまだ先の話ですが、とても楽しみです。

講演を60分ぐらいするだけかな、有機実験は危ないから無理かなー、と思っていました。でもそれじゃあつまらないだろう、と考え直し、講演時間を少し短くして、施設見学と実験を充実することにしました。

実験といっても有機化合物に触ってもらうことが目的です。たぶん有機溶媒を床にこぼして、一瞬でそれが蒸発すれば、へーーーっと思ってくれるでしょう。水に一滴たらしたら瞬時に白煙を上げて壊れる化合物を見せれば喜んでくれるでしょう。そんな感じの実験をいくつか用意する予定です。

2013年5月22日水曜日

論文掲載(本助成研究内容とは直接的関係はありません)

Synthesis誌に研究室から論文が出ました。
http://www2.kobe-u.ac.jp/~ryomatsu/ronbun.html

 フロキサンというヘテロ環の効率的合成法です。
 将来的に、本助成研究にもフロキサン骨格を組み込んでいければ面白いなあと考えています。

 今回の論文は、研究室を立ち上げてからの初論文で、初めて、*マーク(corresponding author)を自分の名前に付けることができました。
 講座制の研究室では、*マークを研究室のボス以外の名前にも付けるか付けないかという話はよく研究者の間で話題に上ります。ボスによっては、(たとえアイデアが誰由来のものであれ)絶対に自分以外の人間には*マークを付けさせない人もいれば、中心となって研究を進めた教員には付けさせるという人もいます。
 人事選考では、業績欄の論文リストで、この*マークがついているか、またはfirst authorかというのが考慮されることも多いようです。上で述べたように、*マークが付く付かないというのは、ボスの意向によるところが大きいので、これによって人事が影響を受けるというのも問題がありますね。他人の業績を正しく判断するのはとても難しいようです。

2013年5月7日火曜日

日本国際賞授賞式と祝宴に出席しました

助成金授賞式の次の日に開催されました、日本国際賞授賞式と祝宴に出席してきました。

ドレスコードが「Black tie」と指定されていました。無知をさらしますが、これがタキシードの意味だと知らず、黒いネクタイであればいいのだと勘違いしていました。何かのメールのついでに、財団コミュニケーショングループ小倉さんに、「ところでタキシードはご用意されていますか」と尋ねられて慌てて用意しました。

天皇陛下が式、祝宴ともにご臨席され、貴重な体験をさせていただきました。

国際科学技術財団研究助成金贈呈式および日本国際賞学術懇談会に出席してきました

神戸大学大学院理学研究科化学専攻准教授の松原亮介です。

ブログというものはあまりなじみがありませんが、これからなるべく頻繁に更新していく予定ですのでよろしくお願いします。

さて、最初の記事は「国際科学技術財団研究助成金贈呈式および日本国際賞学術懇談会への出席」に関する記事です。

ホテルニューオータニでの贈呈式では、同じ助成金をいただいた先生方と今回の助成金採択審査を行った先生方と歓談する機会を与えていただきました。助成金をいただいた、いわば「同期」の先生方は皆、今回初めてお会いした方々でしたが、審査委員の東京医科歯科大学教授の影近先生は、以前の大学で私が学生の頃にお世話になった先生でした。以前の先生に申請テーマを評価していただき、とても感慨深いものがあります。

同期の先生方の中には分野が近い先生もいらっしゃり、話が盛り上がりました。また、分野が遠い先生であっても、大学教員、または研究者という立場は同じなので、研究室の運営や学生さんの指導の難しさ、研究費の獲得状況など、話題は尽きず、半分愚痴も含まれた情報交換を行いました。